Posted on: 2025年3月1日 Posted by: 炭くん Comments: 0
蒸留木酢液バーナー


木酢液の主成分である酢酸には、除菌、炎症を抑える、かゆみを止めるなどの働きが
あるとされ、アトピー性皮膚炎や乾燥肌、あせも、水虫などの肌トラブルに効果があるといわれています。

木酢液の使い方木酢液って何から作るの?

木酢液(もくさくえき)とは、炭を焼くときに出る煙を集めて冷却、液化したもの。
これを粗木酢液と呼びます。さらに、その粗木酢液の不純物を取り除き、蒸留して得
た液体が天然有機酸を多く含んだ蒸留木酢液です。主成分は酢酸(さくさん)で、他
にも約200種類以上もの有効成分が含まれています。木酢液は木の栄養分を多量に含
んだ、木のエキスのようなものなのです。

木酢液を炭焼き窯の煙突から収集
窯の煙突に通る煙から木酢液を収集

炭は、炭焼窯の空気の少ない中で、木材をじっくり加熱して作られます。温度が次第に上昇し、木材の炭化がだんだんと進むにつれ出てくる煙も変化します。上の写真では左端の写真が煙を集めているところです 
はじめに出てくるのが「水煙」という煙です。加熱の最初の段階では、木の樹液の水分が蒸発します。その水分を含んだ湿度の高い煙が「水煙」です。

つぎに出てくるのが「きわだ煙」です。木の植物繊維であるへミセルロースなどが熱によって分解されるときに出てくるもので、黄白色のため「きわだ煙」と呼ばれています。

最後に出てくるのは「青い煙」です。ヘミゼルロースなどが熱分解され炭化された後、さらに加熱が進むと、リグニンという木の成分が炭化されていきます。このように、リグニンが熱分解されると「青い煙」が出てくるのです。

木酢液は、この3つの段階のうち、「きわだ煙」が出ているときに抽出されるのです。

炭焼窯で発生した煙は、煙突を通って外へ出されます。この煙突の中で「きわだ煙」を冷やして

液化させるのです。写真の真ん中の部分のです

煙突の中で発生した液体をタンクに溜めるのですが、このときの原液は「粗木酢液

(あらもくさくえき)」と呼ばれます。これを6ヶ月以上静かに保存します。写真では左の

粗木酢液貯蔵タンクがこの仕事を行います。

すると、タンクの液体は3つの層に分かれます。いちばん下にタール分が沈み、中間が赤褐色

(紅茶色)の液体の層で、いちばん上が油分の薄い層になります。

この中間層の液体を取り出したものが木酢液となるのです。木酢液には、酢酸、フェノール類、

カルボニル類、アルコール類、アミン類など、200種類以上の成分が含まれています。

このため、植物や動物などへの体内の浸透性や吸収性が非常に優れているのです。